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碁盤目試験 CROSS CUT TEST
碁盤目試験 CROSS CUT TEST


塗装した板に傷をつけます


またつけます


テープではがれやすい状況をつくります


どの格子の目もはがれませんでした!

vol.3ものづくりの視点で取り組むレーシングとは (Team BRIDE)
2021年のスーパー耐久レースのファイナルラウンドとなった第6戦。岡山国際サーキットは晴天下の絶好のレース日和。ST−5クラスに参戦のBRIDEのレーシングチームに、ものづくりの視点でみるレーシングについてお話を伺いました。


DRLのラジエーターについて
はじめに、DRLのラジエーターを使い始めたきっかけを教えていただけますか?
7年前にワンメーク車両のフィットレースがはじまったときに紹介いただいたのがきっかけです。
(使用した製品の)性能がすごくよかったので、
その2年後にスーパー耐久に参戦することになってからも継続して使っています。
最初はサイズ感も現在とは違ったものだったとお聞きしましたが?
はい。ナローサイズからはじまって、いろいろデータを取りながら少しずつ幅広にしてきて、
フルワイドにしてもらっています。
いろいろ無理もお願いしておりますが(笑)、こちらのニーズに合わせて制作してもらっています。
メンテナンスやその他もいろいろとお世話になっています。
幅広にしてみて、「ここが大きく違うな」「変わったな」というところは?
シーズンを通して、水温は狙いどおりの安定した温度内でレースを行えていますね。
富士スピードウェイでの24時間耐久レースという天王山も含めて、
不満もないし、問題もないし、トラブルも一度もないです。


ものづくりの思いで
レーシングに取り組む
BRIDEさんも弊社と同じ製造業、メーカーですね。
はい。私たちはもともとモータースポーツ用のレーシングシートからはじまった会社です。
現在は幅をひろげてスタジアム用のシートやゲーミングチェアなど、
時代に合わせて要望をとりいれた製品を提供しています。
コロナの影響で最近は自宅で過ごされる方も多く、
テレビなどでスポーツシートをベースにしたチェアが注目されたこともあって、
オフィス用途などにも使っていただいています。
基本はレーシングカーのシートで、
今回のレースでもすべてのカテゴリにおいて7〜8割以上のシェアで入っています。
競技車といえばブリッド、という認識をしていただいています。
ものづくりの企業としてのスタンスを、
レーシングにおけるチームづくりで反映できる部分や、関連するところはありますか?
そうですね。特殊なレース専用車ではなく、
あえて一般的に誰もが乗っているようなクラスの車で1から製作しています。
ラジエーターなどのパーツをこちらの要望にあわせて作ってもらって、
全体をつくっていくというところはものづくりのスタンスですね。
できあがったものを買ってきて走らせてもしょうがない、
やっぱりものをつくりたいという職人的な考え方を皆の思いとして、
ずっとこのクラス(ST-5)でレースに参戦させてもらっています。
なるほど、「ものづくりへの思い」が基本にあるのですね。
職人気質というか、そういう意味でDRLさんとは勝手ながら(笑)意気投合させてもらっています。います。

FITからヤリスへ
新たな挑戦
今回の参戦車両はFIT(フィット)ですね。
はい、フィットは今年で6年目になります。
4年目にはシリーズチャンピオンもいただき、継続してきました。
来期からは、コロナの影響があって少し遅れてはいるのですが、
車両をヤリス(YARIS)にチェンジして、心機一転でやっていくつもりです。
新しい挑戦ですね!それもDRLと一緒に?
そうです。先日も図面等を送っていただいて、
いまは現場レベルでスタッフの方と打ち合わせで詰めているところですが、できあがってくるのが楽しみです。
予定では2月頃から走行できる見込みなので、
テストを重ねて開幕戦に間に合わせて、なんとか富士の24時間には結果が出るようにしたいと思っています。
24時間耐久が最大のテストの場になると思います。
FITとヤリスはだいぶ違いますか?
性能とパフォーマンス的にはどんどんエコになってきていて、
すべてのものがLowの状態になってきていますね。
やっぱりFIT並みのパワー、ロードスター並みの機動力を備えていかないと、
クラスでも上位にいけないですからね。
いきなりは難しいかもしれないけど2−3年で結果を出したいですね。
そこはレースに臨みながら調整していくというところになりますね。
はい、絶対的なマージンはないので楽しみですね。


次年度に向けて
来年はこれを目標にしようということはありますか?
まずは全戦完走、データ取りが目標ですね。
来年は我慢と、テストの年だと思っています。
望ましくは後半戦でお立ち台の一角に立ちたいなと思っています。
初年度ということで、挑戦ですね。
そうですね、というか、他はまだ誰も手を出していない車両ですからね。
うちが一号機になりますよ。
(S耐の)ST-5クラスにはトヨタ車が不在なんですよ。
今回はVits(ヴィッツ)がスポット参戦で出ていますが、マツダに一矢を報いようかと(笑)。
トヨタ大好き人間としてはね(笑)
実はAE86からその他含めてトヨタの大ファンなんです!
来年に向けた取り組みが楽しみですね!

ものづくりのメーカーとしてのこだわりと、熱い思いで語ってくださった見並さん。
ヤリスでの新たな挑戦が楽しみです。ありがとうございました。
2022.12.19 EVENT 中止のお知らせ
2022.12.19 EVENT 中止のお知らせ
この度、
12月24日(土)に予定しておりました
「”Motorsports Bring the world together” DRL CIRCUIT MEETING 2022.12.24 Sat.」
を中止することとなりました
走行会を楽しみにお車を準備いただいておりました皆さま、ワークショップの参加をご希望されていたお子さまには、大変申し訳なく、心よりお詫び申し上げます
本日現在の積雪の状況とこの後24日までの気象予報により、
当日のサーキット場までの道中、また現地での走行においての皆さまの安全を最優先に考えた結果の判断にて、何卒ご理解頂けますようお願いいたします
日程につきましては調整しまして改めて開催のご案内を差し上げますので、その際はぜひご参加いただけますよう心より願っております
最後になりましたが、お預かりしておりました走行会費につきまして、ご返金の案内メールにてご連絡させていただきますので、ご確認頂けますよう、お願い申し上げます
株式会社大和ラヂエーター製作所
DAIWA RACING LABO事業部
2022.10.25 EVENT 01 申込開始しました
2022.10.11 イベントを開催いたします
※開催内容などに更新がございましたら、またアップいたします
vol.5地域から取り組むレーシングの楽しさ (村上モータース)
S耐への初参戦は2011年の第3戦のST4クラスで車両はNCロードスターから。
ST−5クラスの参戦のチーム代表で、村上モータース代表取締役社長の村上社長に、
ロードスターへの愛と、レーシングとものづくりへの思いを伺いました。


レースをはじめたきっかけと
地元とのつながり
村上モータースさんといえば、ロードスターに特別な思いをお持ちでしたよね?
はい! もともとロードスターが好きで乗っていて、
車両の販売やチューニングをするうちにレース活動を始めたのがきっかけです。
岡山の地方戦に参加しながら、次はスーパー耐久で全国に入っていきたいなということと、
ロードスターの良さをもっと知ってもらいたいと思ったのがきっかけですね。
なるほど、好きから始まってずっと夢を叶えていらっしゃるのですね!
そうなんです。自分たちがやりたいことをユーザーさんにも応援していただいておりますし、
メーカーさんにもいろいろなところでご協力いただいております。
オートサロンにも展示していただけたり、
そういうかたちで自分の夢を叶えてもらってすごく感謝しています。
愛媛(松山)が拠点なのですね。
はい、四国・愛媛からの挑戦ということで、
キャラクターもわかりやすく「みきゃん」で、車もみかん色なんですよ!
オレンジの色に、グリーンはみかんのヘタなんです(笑)。


もしかしてゼッケンの88は、お遍路さん(88ヵ所)の「88」だったりとか?
それはあとから気づきました(笑)。
もともと岡山で地方戦をやっていたときに、ライバルが8をつけていて
縁起が良い番号だっていうもので、じゃあ俺は2個にしようって(笑)。
そしたら勝てるんじゃないかってことで。
で、あとからですけどね、お遍路さんも88だし、縁起もいいし、
オレンジ色と88はそういうことにしとこうということになりました(笑)。
地元愛ですね!
そうですね。でもユーザーさんたちはモータースポーツとは縁が遠い環境です。
四国にはサーキットがないですからね。
ずっとやってるとYouTube等で見てくれた方が頑張ってください!と応援してくださったり、
続けていくとファンも増えてきて、みんなが少しずつ活動を認めてきてくれてるというのが
本当にありがたいですよ。

好きから始めたことが
楽しく仕事にもつながるように
実際に参戦されてどのくらいですか?
もう今年で10年目になるのですが、この車で挑戦しつづけたいというのがあって、
いろいろな方の力を借りながら、なんとか出ることができました。
ずっと整備もしながらやっていますからね。
部品なども開発してユーザーさんにフィードバックして、販売までという仕事の流れにもつなげながら、
スーパー耐久を続けられています。
そういったかたちで、楽しく続けていく中で、仕事にもつなげてゆけるといいなと思っています。
協力していただいているメーカーさんに提供していただいた良いパーツを、
今度はユーザーさんに紹介していけたら、お互いにWin-Winの流れを自然と作れるかなと思います。
一般ユーザさんのやりたいこと=半歩先を試していくという感じですね。
そうですね。一般ユーザーさんが「興味はあるんだけど自分ではなかなかできない」ということを、
かたちにしてあげることで提案につなぐということですね。
今のユーザさんは「なんでもあります」だとなかなか伝わらないというか、
具体的にこんなのどうですかと提案することで、選んでいただけたらと思っています。
そういう意味ではSNSでのファンの方や、興味のある方に向けた情報発信は常に力を入れています。
もともと整備をメインにされているというバックグラウンドもある中で、
DRLのラジエーターを選定された理由はどういったところにありますか?
やはりいいものを使いたいというのが一番ですね。
すごく初期の頃から使わせてもらっていまして、当時はまだロードスター用のものはなかったのですが、
ぜひ作って欲しいとお願いして作っていただいたんですよ。
使ってみてやはり実績もあるし安心感もありますし、
国内で生産されているというのが非常に魅力的ですよね。
僕たちはトラブルがあるのがいやなので、金額じゃなくて「いいものを使いたい」というのが一番です。
そういった関係の中で、先方様にもメリットがあるなら協賛してもらえたらいいかなというところからです。


トラブルは気にしたことがないくらい
ラジエーターへの安心感
DRL製品を実際に使ってみていかがですか?
空気みたいな感じで、あって当たり前だと思えるくらい完成度が高いし、
それはトラブルがないからってことなんですよね。
気にしたことがないという感じです。
水温や油温が高くなるなどのトラブルは、お陰様で気にしてないですね。
今回はだめだねというのがなくて、製品が安定しています。
(走る環境下での)トラブルで壊れたときだけ交換していて、年間を通じて安定していますね。
水温も真夏でも気にしたことはないのでありがたいですね。
レースはそういう不安な要素が出てしまうのですが、
いま言われるまで気づかないくらい当たり前になっていますね。安心して使っています。
ドライバーもされるそうですが、運転する側としても気になる部分ですか?
そうですね。やっぱり警告というかランプの色が変わるとドキドキしますからね。
そういったことを気にせず集中できています。
真夏でも、前の車にくっついても気にしなくていいというのは強いと思いますし、
本当にそこはありがたいです。
車両パーツとしてのラジエーターの位置づけはいかがでしょうか?
ラジエーターは、製品としては裏方的というか、つけたから早くなるというわけじゃないんだけど、
でもやっぱりないと走れないパーツですから。すごく大事ですね。
ちゃんとしておかないと走れないし、すぐ(エンジンが)壊れちゃいますから。
壊れたらエンジンを含めて高くついちゃいますしね(笑)。
そこはちゃんとやっていくほうがいいと思いますよ。
安い製品を買って、壊れて二度手間になるのだったら、
スーパー耐久などの長いレースで安心感のある部品を使っておけば間違いないと思います。
チューニングされる方にはぜひ、そこに気をつけてもらえたらと思いますね。
耐久性や性能についてはいかがでしょうか?
DRLさんのラジエーターはバランスがいいというか
クオリティが高いということだと思います。
使ってみてすごく満足していますし、ユーザさんにもおすすめできると思っています。
チューニングを自分でもやってみたいという方にメッセージがあればお願いします。
やはり安心して走るためにはエンジンの油温や水温はすごく大事ですし、
たくさん走るためには、ラジエーターの水温管理だったり、
エンジンオイルの温度管理だったりが大事だと思います。
そういう点をしっかりやった上で、壊れない車を作っていっぱい走れたら楽しいと思っています。



好きからはじめて、世界が広がる楽しさを語ってくださった村上社長。
地元とのつながりの強い、あたたかなお人柄が感じられました。
ありがとうございました。
2022.10.15-16 スーパー耐久レース 第6戦 岡山
vol.4レーシングを通じて自発的な学びをひきだす(日本自動車大学校)
今回のS耐第6戦にはMAZDA ROADSTERで日本自動車大学校と iCraftの合同チームで参戦。
チームのAドライバーであり、モータースポーツ科で教鞭をとっていらっしゃる金井先生と、
モータースポーツ科の学生鈴木さん、女性ドライバーの猪爪杏奈さんにお話を伺いました。
毎日をともに過ごす仲間の一体感が強みです
■金井 亮忠さん(日本自動車大学校・教員)

今回のレースには、モータースポーツ科の学生さんが参加されているとのことですが、人数はどのくらいですか?
S耐のチームとしては6名が参加しています。
現在モータースポーツ科には17 人が所属していて、 その中で3つのチームに分かれて活動をしている形です。
学生さんたちは何年くらい勉強されるのですか?
うちの学校は、高校を卒業した生徒が入学して、まず2年間の過程で学んで二級整備士の資格をとります。
モータースポーツ科はそのあとのさらに1年課程のコースで、合わせると在学期間3年になります。
S耐には去年から参戦されているそうですが、参戦の経緯を教えてください。
もともと学校としては フォーミュラカーとツーリングカーのレースということで、
JAF-F4レースと学生たちが自分たちでドライバーをやれる耐久レースに参加していました。
現在のS耐チームの監督がiCraft(アイクラフト)というチームを立ち上げて、
僕もプライベートで一緒にナンバー付きの耐久レースに参戦していたんですけれど、
『ステップアップして S 耐をやりたいね』という話になったんですよ。
だったら学校とコラボして、クルマづくりとかメンテナンスとか授業の一環でやらせてもらいながら、
一緒にステップアップしていこうと。
僕自身も小学生の頃からずっとレースをやっていて、
カートからはじめて今もフォーミュラカーにも乗らせてもらっていますが 、
学生の教育とプロじゃないけどもっと上のカテゴリを目指したいというドライバーさんと、
みんなで成長していこうというスタンスで始めたのがきっかけです。


F4と今回のS耐は取り組み方としてどういう違いがあるのですか?
F4は学校が一台所有していて、我々はコンストラクター(製造者)として参加して、
学生たちと一緒に車をつくっています。うちはメーカーとして出ているんですが、
そういった「ものづくり」の一環としてずっと続けています。
こっち(S耐)はチームから依頼を受けて、ノーマル(ナンバー付きの)ロードスターから
この学校でS耐用の車をつくって、普段のメンテナンスとかピットの作業とかを学生たちがやっています。
基本的にはレーシングチームと同様のことをやっていますね。
学生さんたちが卒業して、実際にこういったレースの世界で働きたいなとなったときに
より実戦に近い経験があるというのはいいですね。それも参戦の理由ですか?
やっぱりスプリントレースだと決勝が始まっちゃうとあとはドライバー任せみたいになっちゃいますが、
スーパー耐久だとメカニックのウエイトもどんどん大きくなってきますしね。

学生さんたちにもいい影響がありそうですね。
一方で実戦の場で学生を指導しながら、同時にレースをやっていくというのはかなり難しいのでは?
他のチームからするとすごく大変に感じられるかもしれませんが、
僕らはそれが職業でもあるし、 そのため(指導するため)にやっているというのもありますしね。
あと強みとしてはメカニックもドライバーもエンジニアも、 みんな常に一緒にいるメンバーですからね
そこがすごい強みなんですよ。
お互いの事がよく分かるし、車を作るにしても僕がドライバーを務めることで
フィードバックをすぐに 伝えられるし、
メカニックも僕が教えているので一緒にクルマ作りをすることができますからね。
常に一緒にコミュニケーションをとることで改良をすすめています。
それと、メンテナンスの重整備に関して言えば、普通のチームだと整備をやればやるだけ商売ですが、
僕たちは商売ではなく勉強のためにやるので、 壊れたから直すんじゃなくて、
壊れなくてもオーバーホールをしたりとか、 それが学生の勉強になりますからね。
ある意味、他のチームよりも細かいところまで常にクルマを見ることができたりしますね。
学校の中にも小さいですけれども、サーキットもあるので、
仕上げたらそこでチェックで走らせてもってきています。
入念に調整ができますね。
レース前のピット作業の練習なども、学生たちがいるので学校で練習して
現地にきて、最終的にもう一回調整して、というような感じです。
常に一緒にいることで、寄せあつめではない一体感がありますね。



実際学生さんは変わってきた感じはありますか?
いやもう一年で全然違います。もうほうっておいても搬入から普段のメンテナンスまで自主的にやってくれて、
あとはチェックするだけです。飲み込みも成長もはやいですね。
残念なのは一年で卒業しちゃうことなんですよ。
学生が卒業すると全部1からですね。
毎年チームが変わります。
なかなか他にはないカリキュラムですね。
複数学年あれば、学生間の引き継ぎができていいんですけどね。
うちは(モータースポーツ科は1年間なので)4月から3月までで終わりなんでね。
4月に整備士のコースからあがってきて、クルマも初めて触るし、
サーキットにも初めて来る、というところからのスタートです。
卒業してレーシングの世界でプロのメカニックになる子もいますし、
一般車のディーラーさんに行く学生もいますよ。
2年終わってさらにもう一年学ぶとなると、学生さんの目標がはっきりしているというか、より明確になりますね。それで今回の3位入賞という結果は素晴らしいですね!!
ありがとうございます。
より深く知ることで、車が一層楽しくなりました
■日本自動車大学校 鈴木 匠さん(学生・メカニック担当)

このチームでの役割はどういったものですか?
基本的には班長というかたちでやらせてもらっていて、
ピット作業では最初はドライバー交換の補助から担当していたのですが、
後半からはずっとエアジャッキを担当しています。
学生同士こういう取り組みをするというのは、どんな感じですか?
遠征がいっぱいあったりするので楽しいです。
学校での作業はもちろんですが、学校外での関わりもあるので
そういうところは結構楽しいと思います。
これをやる前と、実際にやってみたあとではどうですか?
普段の整備以上に深く車を触るので、より一層車が楽しくなるというか、
深いところまで知ることができるからこそ、車のいいところがさらにわかってくるので、
自分にとってもすごくプラスになっています。
今年3月には卒業ですね。卒業後はどんなことをしたいと思っていますか?
レーシングチームに入る予定です。
この一年で学んだことをなるべく生かして
より一層成長できるように頑張りたいと思います。
これからが楽しみです。ありがとうございました。



速さでも見せられるドライビングを目指しています
■猪爪 杏奈さん(ドライバー)


車はどういうきっかけで始められましたか?
父親の影響を受けて19歳で免許をとって、20歳からはじめました。
カートなどはやってないです。
これまでどういったレースに参加されましたか?
最初は電気自動車のレースに参戦しました。
翌年 21 歳のときに、マツダが自動車産業で活躍する女性を育成しようというプロジェクト
(Mazda Women in Motorsport Project)の2期生として 2016 年に加入して、
ここ岡山のロードスターパーティーレースで公式戦デビューし、
その年の日本一決定戦で予選ポールポジションをとりました。
その後もMWIMで育てていただきました。
すごいですね!!女性ドライバーって聞くだけでもワクワクします!
現在26歳で、6年目になります。
ただ、使っているマシンは(男女で)いっしょですからね。
このカテゴリではあまり(男女差が)ないので、純粋に男女関係なく勝負したいなと思っています。
かっこいいです!!なかなか女性ドライバーっていないように思いますが。
車が好きで始めるっていうとやはり男性のほうが多くなりますし、
世界的にみても女性は少ないのですが、それでも数年前に比べると女性も増えてきていています。
いま競走女子選手権という女性だけで行われるレースにも参戦していますが
女性の割合は増えていますね。

レースの中で自分のこだわりというか、こういうところはすごく大事にしているというのはありますか?
うーん、そうですね、やっぱり女性だから出られるっていう見方をいつもされるので
速さでも見せられるように頑張っています。
あとは綺麗でいたいっていう思いもあります。
ヘルメットを脱いで降りた後も、きれいな顔でいられるようにお化粧とかもちゃんとして乗っています。
女性活躍というところで、マツダさんからも応援していただいておりますし
男性社会の中でもキラキラ輝いている姿を見せたいので、
「(走りが)速く、綺麗で、強い」っていうところをいつも目指して頑張っています。

S耐への参戦はどのくらいになりますか?
はじめて参戦したときから数えると、シリーズは3年目になりますね。
同じロードスターです。
去年はこのチームで2年目でした。1年目はマツダのチームでしたよ。
ふだんのトレーニングは?女性と男性だと筋肉の付き方もちがいますよね。
そうですね、やっぱりホルモンのバランスなどもいろいろありますし、
体調をくずさないように、睡眠や食事などの摂取するものにもある程度気をつけています。
体力トレーニングでは持久力をつけて、
筋力トレーニングはあんまり重いものを持って重量選手みたいになっても仕方ないので
どちらかというと悪いバランスの中で体幹をしっかり鍛えられるような
バランスのとれるトレーニングをしています。
体育会系で育っているので、体力はある程度自信があったのですが、
やっぱりフォーミュラにも乗ったときに、体力差を感じましたね。
それをきっかけにトレーニングを見直してやっています。
まさにアスリートですね。同じ土俵に男性と乗らないといけないから大変ですよね。
女性だからって特別に違うって思われないように、輝いていけたらいいですね。
そうですね。大変ですけどやっぱりそれで勝ったときがすごく嬉しいです。
体力差はどうしてもありますが、それ以外のメンタルや食事というところで男性以上に気をつけて、
今後も勝てるように工夫したいですね。
それから、女性も頑張っているということを、 社会にもっと発信していけたらと思っています。
こんなに楽しいスポーツは他にないと思っているので
まずは国内でたくさんの方に興味を持っていただけるように、
私にできることを考えていきたいです。
金井先生の熱い思いを受けて、楽しそうにキビキビと動いている学生さんたち。
そのキラキラと輝く瞳とフレッシュな雰囲気に、スポーツならではの清々しさを感じました。
これからのモータースポーツ界を担う人材が、ここから生まれてゆくのが楽しみです。
本日はありがとうございました。
2022.10.15-16 スーパー耐久レース 第6戦 岡山
vol.6 あこがれからの始まり-ドライビングを楽しむ(チームDRL)
11月最後の週末に岡山国際サーキットで行われたチューニングフェスタ2021。
降霜の朝から一転、真っ青な空と心地よい日差しのもと、レースに参加するチームの個性的な車両や、
さまざまなチューニングパーツなどを間近に楽しめる1dayイベントが行われました。
イベントレースにはDRLもRX-7(FD)で参戦、マイスターカップ決勝では
最後尾27位からのスタートにもかかわらず8位入賞、タイムアタックレースにも出場いたしました。
チームDRLのドライバーをつとめる山本選手にドライビングにかける思いや、走る楽しみについて
ざっくばらんに語ってもらいました。


走り始めた
きっかけはRX-7
さきほどの決勝レースは全7周と短時間の中、
27位スタートからの8位入賞で素晴らしかったですね!
ありがとうございます!
いろんな人がいて、助けてもらって走れるので、感謝しています!
今日はDRLのドライバーとしてドライビングにかける思いや、
走る楽しみについてお話を聞かせてください。
まずはドライバーをはじめたきっかけについて教えてください。
免許はいつ取得されたのですか?
19歳か20歳ですね。
最初は普通免許をとって、そのあとライセンスを取得しました。
そもそも車に興味をもたれたのはいつでしたか?きっかけは何だったのですか?
きっかけは、広島で学生だったときに雑誌を見て、ですね。
中古車雑誌でしたが、かっこいい車があるなと。
それがRX-7です。
なるほど、「これに乗りたい!」というのがきっかけだったのですね。
初めてあこがれのRX-7に乗ったときの気分は?
まだサーキットを走ってなかった頃で、
免許をとって一般道で初めてRX-7に乗りました。
気分的にはもう有頂天(笑)っていうんでしょうか? やっと乗れた!っていう
そこから人生が変わったのですね!
最初にサーキットを走った印象はいかがでしたか?
そうなんですよ!(RX-7で)車が好きになって、
ライセンスを取得したのは岡山を走り始めてからです。
今はないのですが山口の美祢(みね)サーキットで走っていました。
最初にサーキットを走ったときは
もう何がなんだか、サッパリわからず走っていた…という記憶がありますね(笑)
初めてのレースは緊張しますよね。
どんなレースだったのですか?
どう走っていいのかというのが全くわからなかったです。
初めてレースに出たのは、当時通っていたショップさんが主催された走行会です。
仲間もいたし、ショップの相談できる方もいたので楽しかったですね。

DRLのドライバーとして
レースに臨む気持ち
DRLのドライバーをつとめる中で、
うまくいったなとか、これは楽しいなと思うのはどんな瞬間ですか?
やっぱり、結果が出たときですね。
テストもそうだし、レースもそうだし、
(結果として)自分がイメージした理想通りの走りができたとき!です。
逆にこれは難しかったとか、これから頑張りたい、超えたいと思うところはありますか?
そうですね、頑張りたいことといえば、目標タイムのクリアですね。
実はまだデモカーで、1周あたりの目標タイムを達成できていないんですよ。


走る前に目標タイムを設定されているのですね。
はい、設定しています。
もちろんサーキットによってもラップタイムは違うんですけれども、
ここ(岡山国際サーキット)の目標タイムをまだ達成してないので、チャレンジ中です。
ちなみに目標と今の自己ベストは?
早い人にとっては平凡かもしれないですが1分36秒あたりで走りたいです。
今の自己ベストは1分38秒ですね。
あと2秒が大きいです。1秒が大きいんで。
どこを攻略したら2秒を縮められるのでしょうか?
すべて、ですね(笑)
コーナーとコーナーをつないでいって、それがうまくいけば1周がはやくなる。
そう思っています。
シュミレーションやイメージトレーニングもされますか?
そうですね、するようにしています。
いまはYouTube等もあるので、いろいろ速い人の動画をみたりしながらイメージしています。
どういったところを参考にされていますか?
この人はこういうところで踏んでいるなとか、こういう動きをしているな、とか
じゃあちょっと真似してみようという感じで参考になりますね。

走るときにはかなりの集中力が必要だと思いますが
集中するためのルーティンなどがあれば教えてください。
特別これというわけではないですが、深呼吸は2回します。
ルーティーンなのかどうかわからないけど、気づいたらやっていますね。
シートに座ってからです。ハンドルを握って、深呼吸を2回して。
自分の中でのリズムがあるのかもしれないですね。
今日は予選レースの1周目でミッションのトラブルがありましたが
気持ちをグッと高めて、よし行こうというときにトラブルなどがあると
なかなか気持ちを立て直すのが難しいかと思いますが、切替はどのように?
僕はあまり気にしてないんで、もう1回頑張るかという感じです。
前向きですね!
そうですね!!
その姿勢が今日の結果にもつながったということですね。
ありがとうございました。




はにかんだ笑顔で、様々な質問に素直に答えてくださった山本ドライバー。
これからも真っ直ぐで、のびやかな走りを期待しています。
ありがとうございました!