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2023.5.14 DRL CIRCUIT MEETING
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!
2回目となる今回は、カルロス本田さまが初心者レッスンの講師をしてくださいました!
①カルロス本田先生の初心者レッスン
イベントをサポート、盛り上げてくださる加茂さんも一緒に
座学のあとは、シートに座った初心者ドライバーひとりひとりに走り方の基本を伝授!
パドックで練習
先導走行でサーキットコースへ!
photo by Jun Sakamoto写真の無断転載はご遠慮ください。
2019 第3戦 富士SUPER TEC 24h TRACY SPORTS様 #38
イベントレポート:チューニングフェスタ2021 in 岡山国際サーキット
走る楽しみを
もっと感じてもらえるように
DRLの展示ブースでは、本格的な走りを追求するコアなファンの皆様にはもちろん、
体験を通じて子どもたちや、ご家族にもモータースポーツを楽しんでもらえるきっかけとなるよう、
今年は塗り絵やミニ四駆の参加型イベントを初めて行いました。
展示では、今年のS耐でmutaracing GR Supraに採用されたラジエーター4台をはじめ、
Z34の匝(ラジエータータンクにオイルクーラーを内蔵)などを展示しました。
また、ラジエーターが本来の性能をフルに発揮するためにとても重要な風の存在を
視覚的に伝えられるようミニチュア風洞実験機(第一弾)も準備。
DRLのエンジニアが解説しました。
ご家族や子どもたち
思い思いに楽しんで
今回はじめての試みとして行った、子どもも大人もみんなが一緒に楽しめる!をテーマにした
体験型イベント。
ブース内に設けたミニ四駆のコースは小さな子どもでも楽しみやすいシンプルな形状に。
気に入った車を選んで、ご家族で一緒に組み立てて楽しんでもらったあとは
出来上がったばかりのそれぞれの車両でサーキットデビュー!
結構なスピードがでるので、コースアウトも続出(笑)
自分で組み立てているから楽しさもひとしおです。
塗り絵も盛況で、DRLのデモカーを思い思いの色で彩って、ユニークな一枚に。
どちらもにぎやかに楽しんでいただけました。
チームDRLとして
イベントレースに参戦
イベントとあわせて開催されたレースには、DRLもRX-7(FD)で
タイムアタックレースとマイスターカップに出場。
マイスターカップ決勝では、予選でのミッショントラブルの影響で
最後尾27位からのスタートにもかかわらず8位入賞を飾ることができました。
チームドライバーのインタビューもあわせてご覧ください。
2023.5.14 DRL CIRCUIT MEETING 2
②経験者クラスの走行
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vol.1レーシングエンジニアにとってラジエーターとは
取材当日は2021年S耐第4戦の決勝レース開始直前、ST-1クラスに参戦する最終のチューニングを行うピットのそば。やさしい笑顔と気さくな語り口で答えてくださる伊藤さんに、プロの目でみるラジエーターについてお話を伺いました。
レースは熱との戦い
だからこそラジエーターを強化する意味がある
まずは基本的な質問から、
チューニングを行うパーツのうち、ラジエーターの重要度についてはどうお考えですか?
「レースは基本的に熱との戦い。エンジンにしても何にしても熱を持つものばかり、それを冷やすという意味ではラジエーターは無いと走れないものですね。エンジンに比べて華やかではないかもしれないけれど、重要度はものすごく高いです。」
レースというと、エンジンの性能やスピードなどのイメージがありますが、ラジエーターとスピードとのバランスという意味ではいかがですか?
「ラジエーターは直接スピードには影響しないのですが、ノーマルでもチューニングエンジンでも、エンジンは馬力を出せば出すほど熱量が上がる。そのパフォーマンスを維持するためには出る熱をちゃんとはかさないといけない、そうなると純正ラジエーターだと足りないということです。チューニングの度合いに従ってラジエーターも強化する必要がありますね。
僕らも実際エンジンはほぼノーマルを使っていますが、レースではずっと最高出力に近いところで使うのでノーマルのラジエーターだと到底足りない。出力を保って走るためには絶対に必要です!」
冷えることに加えて
サイズや重量とのバランスが大切
なるほど、エンジンにとって、とても大事なパーツですね。
そうなると、理想的なラジエーターというのはどういうものになりますか?
「もちろん冷えれば冷えるほどいいのですが、サイズや重量も大事ですね。最近よくあるのが無駄に分厚いラジエーター、大きくて見た目のインパクトはすごくあるんだけど、実際はそんなに厚いと風も抜けないし、重い。部品自体の重さに加えて水をいれると重量もかなりになりますからね。そうなると、でっかいラジエーターをつけて余計に悪くなるってことは意外とありますから。
それに対してDRLさんはコンパクトで薄い、絶妙なサイズ感できてますよね。」
アルミ金属素材の安心感
純正との違いとは
素材に関してはどんな要件やこだわりがありますか。
「DRLさんのはアルミで作られているので、強度があると思います。純正品だとプラスチックなので、ちょっとぶつかると曲がってすぐ漏れてしまう。金属だとちょっとぐらいぶつかっても、曲がりはしますが漏れはしないので。
耐久だと多少ぶつかっても大丈夫な、頑丈さが必要ですからね。そういう面ではかなり助かってます。」
今回のS耐では5時間、あの速度で走り続けるってことですよね。
「前回はもっとですよ、24時間ですからね」
24時間と5時間だと全然ちがうんですか?
「全然ちがいます!!(笑)」
ラジエーターの強度についてはいかがでしょうか?
「24時間だと夜間も走りますから、やはりものが当たったり多少の接触などがあるんですよ。当たったクルマが戻ってきたら、バンパーまわりを直してまた行かせてますが、それって意外となかなかできないですから。普通は前がぶつかったらラジエーターが壊れて、水も漏れて戻ってきますからね。」
なるほど、その強度もある程度想定しておかないといけないんですね。
「そうですね、想定しておかないといけないです。素材も大事です!」
自作のラジエーターでは使えなかった
冷却性能のパラメーター、サーモスタットが使える!
ラジエーターの信頼性で一番大事にしたいポイントをお聞かせいただけますか?
「一番大事にしたいのはやっぱり冷却性能ですね。実はDRLさんのを使わせてもらう前までは、実際僕が自分で作ってました。
コアだけっていうのが売っていて、それにアルミで板を切って曲げて溶接して作っていたんです。自作だとまともな圧力検査とかもできないし、そもそもそれが冷えるかどうかも確実ではないんだけど、ノーマルよりかは冷えるから使っとこうって使っていました。
DRLさんのラジエーターを一番最初に使わせてもらったのはたしかS2000で、はじめてサーモスタットをつけました!」
サーモスタットはどういうものですか?
「サーモスタットは、車のエンジンがオーバーヒートしないように温度調整をおこなう大切な部品です。エンジンが冷えているときはラジエーターとの水路の蓋が閉まって、エンジンの中で冷却水を還流させますが、エンジンの温度上昇にあわせてサーモスタットが開いていき、冷却水がラジエーターに流れ出すというしくみです。
サーモスタットをつけるとその流路があまり広くないため、普通レースでは外してしまって、冷却水がラジエーターにずっと循環している状態です。
でもそれだと意外と冬が面倒くさい。11月くらいから、冬だと冷え過ぎちゃうので、ラジエーターの前にガムテープ貼ったりしてあえて冷えを抑えておかないとオーバークールになるんですよ。」
冷却性能が高いからこそ
ラジエーターに任せられる信頼感
なるほど、冷えすぎなのもだめなんですね。
「人間と一緒で適正体温(水温)があります。人間は運動すると熱をはかすために汗をかいて発汗で自己調節できるけど、車は水冷式ですからね。」
ほどよくいい状態をずっと保てることが大事なのですね。
「そうなんです。サーモスタットは基本的には冷却の邪魔だったのでずっと使っていなかったんですが、ラジエーターがちゃんと機能するとそもそもの冷却性能があるので、サーモスタットがつけられるんですよ。そうなると冬になってもガムテープを貼ったりしなくても、ほどよい水温で回ってくれるから、あれこれ考えなくてすみますね。」
ラジエーターに任せられる信頼感ですね。
「冷却性能が高くないとつけれないですからね。」
自作しなくてよくなりましたね(笑)
「ラクしちゃってます(笑)」
DRLを使いはじめたきっかけ
インタークーラーでの模索
DRLの製品を使い始めたきっかけを教えていただけますか?
「後輩が他のチームにいて、自作するより冷えてるっていうんです。サーモスタットの話にもなって、サーモつけてますよって聞いて驚きました。それまでレース界でサーモスタットをつけているのを聞いたことがなくて。初めて聞きましたね。
それでDRLさんに相談したのがきっかけです。提供が決まってからはやみつきになってます(笑)。」
なるほど、口コミというか、実際に使われた経験を聞いてということですね。
ではインタークーラーについてはいかがですか?
「僕らはずっとNA、つまりインタークーラーを持っていない、ターボ車ではない自然吸気エンジンの車を使っていたんですが、今年初めてスープラでトライしています。これが変わったインタークーラーで、水冷式なんですよ。
その水冷インタークーラーのための水を冷やす、インタークーラー用のラジエーターというのがエンジンのラジエーターとは別にあって、それを今回無理言って作ってもらいました(笑)。
オーダーメイドでDRLの設計の方が何回か来られて、外した純正部品もみてもらって、やりとりしながら出来上がるまでに結構時間がかかりました。」
使ってみて、感触はいかがですか?
「同じ時期の比較ではないので正確には言えないのですが、感覚としてはおそらく純正より冷えていると思います。
いまから経験を重ねていくという感じですね。いくつか種類も用意していただいているので、コンビネーションのテストなどは今後やっていこうと思っています。」
レースの準備でお忙しい中、終始にこやかに、わかりやすく答えてくださった伊藤さん。
車への好奇心と常に挑戦をつづける姿勢、チームへの信頼感が感じられるインタビューになりました。ありがとうございました。
2021 TUNING FESTA
2023.5.14 DRL CIRCUIT MEETING 3
photo by Jun Sakamoto
写真の無断転載はご遠慮ください。
DRLを創る人:vol.1 DRLの製品設計
当たり前をとりはらい
そもそもから考える
明るい口調で話す設計担当の厚東は、新商品開発チームのムードメーカー的存在。もとはデザインの仕事をしていた。
常識にとらわれない、ゆるやかで大胆な設計アイデアは、
「クルマのことを知りすぎないからこそ、肩の力を抜いてシンプルで自由な発想で考えられるのかなと思います。車いじりが好きでずっとやっていた人なら、むしろ逆に考えないことかもしれないですね。」
これが当たり前、という市場の空気感を打ち破る
大胆なアイディアの源はいつも「ユーザーさんが困っていること」。
徹底的なユーザー目線で
「当たり前のことを当たり前に思わず、そもそもから考えることで、
本質を捉えることを大切にしています。」
本当によいものをつくる
そのための挑戦
たとえばラジエーターとオイルクーラの一体型モデル「対(つい)」と「匝(そう)」の設計アイディアは「ラジエーターの設置スペースが絶対的な制約条件なら、2つを別でなく1つにしてしまえばよいのでは?」と感じたのがきっかけで生まれたもの。
それを現場のシュミレーションをもとに、チームで仕上げていく。
「大切なのは”部分”ではなく、“車全体で風をどうとらえるか”。安価なものではなく、本当によいものをつくることを目標に、部門を超えたメンバー全員で取り組んでいます。」
「熱交換のパフォーマンスはエンジンの実力を左右します。
製品への期待値が高い分、それを実感いただけたユーザーさんの満足度も大きいと感じています。」
ユーザーにどう楽しんでもらいたいですか?
DRLの製品は、これまでの製品とは違う角度でアイディアから考えて作っています。
ユーザーさんには、実際に試してもらうことでクルマを仕上げる楽しみを感じてもらえると嬉しいし、
DRL のこだわりを実感してもらえると思います。
これからチャレンジしたいことは?
どんどん新しいことに挑戦して、いいものを妥協なく作っていきたいです。
これからの製品では、インタークーラーが面白いと感じています。
その時々で考え得る最高のものを作り出し、止まることなく進化し続けていきたいです。