vol.5地域から取り組むレーシングの楽しさ (村上モータース) - レーシング用アルミラジエーター | DRL | DAIWA RACING LABO

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Interview

DRL Professional Interview

vol.5地域から取り組むレーシングの楽しさ (村上モータース)

interviewee:村上モータース チーム代表/ドライバー 村上 博幸さん

2021.12.29

(取材日:2021年11月14日 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第6戦 TKU スーパー耐久レース in 岡山国際サーキット)

村上モータースは、愛媛県松山市で一般車両のメンテナンスやチューニングと車両販売を行う整備のプロ。ロードスターへの思いをWebやSNSなどを通じて豊富に情報発信されています。本業ではマシンのチューニングをはじめ、新車販売、レーシングカーの制作販売、レースで得られたノウハウをもとに開発されたオリジナルパーツの販売等も行っています。

S耐への初参戦は2011年の第3戦のST4クラスで車両はNCロードスターから。
ST−5クラスの参戦のチーム代表で、村上モータース代表取締役社長の村上社長に、
ロードスターへの愛と、レーシングとものづくりへの思いを伺いました。

オレンジとグリーンの蜜柑色のカラーリング
インタビューに答えてくださる村上代表

レースをはじめたきっかけと
地元とのつながり

村上モータースさんといえば、ロードスターに特別な思いをお持ちでしたよね?

はい! もともとロードスターが好きで乗っていて、
車両の販売やチューニングをするうちにレース活動を始めたのがきっかけです。
岡山の地方戦に参加しながら、次はスーパー耐久で全国に入っていきたいなということと、
ロードスターの良さをもっと知ってもらいたいと思ったのがきっかけですね。

なるほど、好きから始まってずっと夢を叶えていらっしゃるのですね!

そうなんです。自分たちがやりたいことをユーザーさんにも応援していただいておりますし、
メーカーさんにもいろいろなところでご協力いただいております。
オートサロンにも展示していただけたり、
そういうかたちで自分の夢を叶えてもらってすごく感謝しています。

愛媛(松山)が拠点なのですね。

はい、四国・愛媛からの挑戦ということで、
キャラクターもわかりやすく「みきゃん」で、車もみかん色なんですよ!
オレンジの色に、グリーンはみかんのヘタなんです(笑)。

正面は凛々しいフェイス
キャラクターのみきゃん(右)とダークみきゃん(左)

もしかしてゼッケンの88は、お遍路さん(88ヵ所)の「88」だったりとか?

それはあとから気づきました(笑)。
もともと岡山で地方戦をやっていたときに、ライバルが8をつけていて
縁起が良い番号だっていうもので、じゃあ俺は2個にしようって(笑)。
そしたら勝てるんじゃないかってことで。
で、あとからですけどね、お遍路さんも88だし、縁起もいいし、
オレンジ色と88はそういうことにしとこうということになりました(笑)。

地元愛ですね!

そうですね。でもユーザーさんたちはモータースポーツとは縁が遠い環境です。
四国にはサーキットがないですからね。
ずっとやってるとYouTube等で見てくれた方が頑張ってください!と応援してくださったり、
続けていくとファンも増えてきて、みんなが少しずつ活動を認めてきてくれてるというのが
本当にありがたいですよ。

鮮やかなカラーリングがコースに映える

好きから始めたことが
楽しく仕事にもつながるように

実際に参戦されてどのくらいですか?

もう今年で10年目になるのですが、この車で挑戦しつづけたいというのがあって、
いろいろな方の力を借りながら、なんとか出ることができました。
ずっと整備もしながらやっていますからね。
部品なども開発してユーザーさんにフィードバックして、販売までという仕事の流れにもつなげながら、
スーパー耐久を続けられています。
そういったかたちで、楽しく続けていく中で、仕事にもつなげてゆけるといいなと思っています。
協力していただいているメーカーさんに提供していただいた良いパーツを、
今度はユーザーさんに紹介していけたら、お互いにWin-Winの流れを自然と作れるかなと思います。

一般ユーザさんのやりたいこと=半歩先を試していくという感じですね。

そうですね。一般ユーザーさんが「興味はあるんだけど自分ではなかなかできない」ということを、
かたちにしてあげることで提案につなぐということですね。
今のユーザさんは「なんでもあります」だとなかなか伝わらないというか、
具体的にこんなのどうですかと提案することで、選んでいただけたらと思っています。
そういう意味ではSNSでのファンの方や、興味のある方に向けた情報発信は常に力を入れています。

もともと整備をメインにされているというバックグラウンドもある中で、
DRLのラジエーターを選定された理由はどういったところにありますか?

やはりいいものを使いたいというのが一番ですね。
すごく初期の頃から使わせてもらっていまして、当時はまだロードスター用のものはなかったのですが、
ぜひ作って欲しいとお願いして作っていただいたんですよ。
使ってみてやはり実績もあるし安心感もありますし、
国内で生産されているというのが非常に魅力的ですよね。
僕たちはトラブルがあるのがいやなので、金額じゃなくて「いいものを使いたい」というのが一番です。
そういった関係の中で、先方様にもメリットがあるなら協賛してもらえたらいいかなというところからです。

ピット内の様子

トラブルは気にしたことがないくらい
ラジエーターへの安心感

DRL製品を実際に使ってみていかがですか?

空気みたいな感じで、あって当たり前だと思えるくらい完成度が高いし、
それはトラブルがないからってことなんですよね。
気にしたことがないという感じです。
水温や油温が高くなるなどのトラブルは、お陰様で気にしてないですね。
今回はだめだねというのがなくて、製品が安定しています。
(走る環境下での)トラブルで壊れたときだけ交換していて、年間を通じて安定していますね。
水温も真夏でも気にしたことはないのでありがたいですね。
レースはそういう不安な要素が出てしまうのですが、
いま言われるまで気づかないくらい当たり前になっていますね。安心して使っています。

ドライバーもされるそうですが、運転する側としても気になる部分ですか?

そうですね。やっぱり警告というかランプの色が変わるとドキドキしますからね。
そういったことを気にせず集中できています。
真夏でも、前の車にくっついても気にしなくていいというのは強いと思いますし、
本当にそこはありがたいです。

車両パーツとしてのラジエーターの位置づけはいかがでしょうか?

ラジエーターは、製品としては裏方的というか、つけたから早くなるというわけじゃないんだけど、
でもやっぱりないと走れないパーツですから。すごく大事ですね。
ちゃんとしておかないと走れないし、すぐ(エンジンが)壊れちゃいますから。
壊れたらエンジンを含めて高くついちゃいますしね(笑)。
そこはちゃんとやっていくほうがいいと思いますよ。
安い製品を買って、壊れて二度手間になるのだったら、
スーパー耐久などの長いレースで安心感のある部品を使っておけば間違いないと思います。
チューニングされる方にはぜひ、そこに気をつけてもらえたらと思いますね。

耐久性や性能についてはいかがでしょうか?

DRLさんのラジエーターはバランスがいいというか
クオリティが高いということだと思います。
使ってみてすごく満足していますし、ユーザさんにもおすすめできると思っています。

チューニングを自分でもやってみたいという方にメッセージがあればお願いします。

やはり安心して走るためにはエンジンの油温や水温はすごく大事ですし、
たくさん走るためには、ラジエーターの水温管理だったり、
エンジンオイルの温度管理だったりが大事だと思います。
そういう点をしっかりやった上で、壊れない車を作っていっぱい走れたら楽しいと思っています。

チームの愛車とともに
ヘアピンコーナーを攻める

好きからはじめて、世界が広がる楽しさを語ってくださった村上社長。
地元とのつながりの強い、あたたかなお人柄が感じられました。
ありがとうございました。

村上モータース

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