DRLを創る人:vol.3 DRLの技術開発 - レーシング用アルミラジエーター | DRL | DAIWA RACING LABO

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Innovation

DRLを創る人

vol.3 DRLの技術開発

interviewee:永見 昌之さん(元 DRL 事業部 技術顧問)

2021.10.12

永見さんは2021年7月の定年退職まで、技術開発一筋のエンジニアとしてDRL製品の生産を担う大和ラヂヱーター工業株式会社に勤務。 1976 年の会社の立ち上げ時からの社員として、銅製のラジエータからプラスチック素材、アルミ素材への切り替えまで製品の進化を経験してきました。 常に新しい技術の導入と製品化の橋渡しとして国内外を奔走したたくさんの経験をもとに、熱交換器の技術開発への思いについて話してもらいました。

熱交換器にかける
強い思い

技術開発の仕事は設計やデザインを製品として展開し、実現させること。
熱交換器の部品の形状や生産方法の検討、機械の調達など、理想の製品を作り出すための実行役にあたる。
「精度の高いものづくりには、自社内のチームワークとともに協力先との関係の積み重ねも重要になります。
大切なのは、製造に関わる全員がより良いものを作るため、自分の役割を理解し実行することです。」

素材をみつめる厳しい目

毎日がチャレンジ
顧客に寄り添うものづくり

車のオーナーの意向を最大限に実現するための試行錯誤と
“風を味方にする” ために、 何度もトライ& エラーを繰り返しながら、こつこつと分析を重ねた日々。
風抜けのよさや放熱の方法など、根本発想で考える設計をもとに、製品として実現するには
テストを繰り返し、地道なデータを集積することが重要だ。
「レースの世界では、当日を一番いい状態に仕上げることをシビアに求められます。
DRL ではレース用だから特別なのではなく、一番厳しい要求に対応できる技術力をもつことで
全体の底上げを図っています。」

精密さを実現する治具も技術開発の一部

仕事の中で喜びを感じるのは?

「研究しながら技術開発をしていけること。
地道な実験データをもとに改良を重ね、よりよいものを作ること、
それが開発の苦労であり醍醐味ですね。」

後輩の指導にあたる在職時の永見さん

仕事で大切にしてきたことは?

「熱交換器のエキスパートとしてまだ作ったことがないものにトライし、
世界を拡げたいと思って取り組んできました。
かたちのないものを一から創ることが技術であり、ものづくりのコアだと思う。」
と話してくれた永見さん。これからは後輩たちがその思いを引き継いてゆく。

退職と新たな出発の記念に、ともに頑張ってきた仲間とともに